~砂漠の小さな花~ 10話
~告知~
「王が俺達の計画を…?」
「うん。知っていた…んだよ。王は。僕たちの計画を…」
剣道が終わって次の所に移動する時だった。急に瀬伊太はセンから知らされた。あの計画のことを…何も知らないで。
「そんな…!!じゃあ俺達は…今も…見張られているのかよ?」
「ううん。見張られてはないけど…咲妃羅さん達の部屋には巨大な鍵をつけるそうだよ。」
「ちぃっ。そうか…まぁ。いいや。」
「何?(どういう事だ…?まぁいいやって…。)」
「…どうかしたのか?」
「ううん。何でもないよ。」
センはあわてて首を振った。自分の気持ちを悟られないように。そして、目を綺麗な色取りどりに咲いている花庭の方へ向けて話題を逸らす。
「それよりさっ。えっと…次は花の勉強じゃなかったっけ?」
「そうだった!あぁ…これから人生最悪の授業が…」
「そんなに落ち込むこと無いじゃないか。」
あまりの瀬伊太の落ち込みようにセンは苦笑いをする。
「落ち込むんだよ…。授業は難しいし、生徒は咲妃羅と俺の二人だけだし、先生は咲妃羅だけをひいきするし、しかも今日は実践授業なんだよっ。」
瀬伊太は早口で言うとズーンと肩を落とす。センはそれを見て、くすっと笑う。
「頑張れよ。……じゃあ僕も次があるから…じゃぁね!」
「あぁ…。」
センは力無く手を振る瀬伊太に背を向けると、この前の暗い会議室にへと向かっていったのだった。
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